「土地を相続したが、隣地との境界杭が見つからない」「古い土地で境界線が曖昧なまま放置されている」
このような「境界非明示(境界未確定)」の土地を売却しようとした際、不動産会社から「測量しないと売れません」と数百万円の見積もりを出されて途方に暮れていませんか?
結論から申し上げますと、境界非明示のままでも土地の売却は可能です。ただし、一般個人への売却はトラブルのリスクが高いため、「公簿売買」の性質を理解し、適切な売却先を選ぶ必要があります。
この記事では、ファイナンシャルプランナー(FP)の視点から、高額な測量費用をかけずに、現状有姿(そのままの状態)で安全に土地を売却する具体的な方法を解説します。
- 境界非明示でも売却は可能だが、一般個人への仲介はリスクが高い。
- 「公簿売買」なら測量費0円で売れるが、トラブル防止のため買取業者を選ぶべき。
- 買取なら「契約不適合責任」が免責され、売却後の安心感が違う。
境界非明示(境界不明)のままでも土地の売却は可能
結論として、法律上、隣地との境界が確定していない土地であっても売買契約は有効に成立します。しかし、実務上は「誰に売るか」によって難易度が大きく異なります。
原則は「確定測量」が必要だが、例外もある
一般的な不動産取引(特に買主が一般個人の場合)では、引き渡しまでに売主の負担で「確定測量図」を作成し、境界を明示することが契約条件となるケースがほとんどです。
境界が不明確な土地は、購入後に「家が建てられない」「隣人と揉める」といった重大なリスクを抱えているため、銀行の住宅ローン審査が通りにくいからです。
測量をせずに「公簿売買」として売る選択肢
一方で、実測を行わず、法務局にある登記簿の記録面積をもとに売買する方法を「公簿売買(こうぼばいばい)」と呼びます。この方法であれば、測量の手間とコストを省いて売却することが可能です。
この手法は、主に「古家付き土地の買取」や「山林」「広大な更地」などで、買主が不動産業者である場合に多く採用されます。

管理人境界非明示での売却は「違法」ではありませんが、一般個人相手の仲介市場ではトラブルの元となるため非常にリスクです。現実的な解決策は「プロの買取業者」への売却となります。
測量なしで売る「公簿売買」の仕組みと「実測売買」との違い
測量費をかけずに売るためには、「公簿売買」の仕組みを正しく理解しておく必要があります。両者の違いを整理しましょう。
登記簿の面積で取引する「公簿売買」
公簿売買とは、土地登記簿の表示面積を基に売買価格を確定する売買方式です。多くの場合は「実際に測ってみたら面積が違っていても、後から文句を言わない」という特約付きの売買契約です。
正しい面積で取引する「実測売買」
実測売買とは実測した面積を基に売買価格を確定する売買方式です。つまり、土地を売買する前に測量を実施するため、公簿売買のように「実際の面積と異なる」ということがありません。
コストとリスクの所在が明確に異なります。以下は比較表です。
| 項目 | 実測売買(原則) | 公簿売買(境界非明示) |
|---|---|---|
| 取引面積 | 測量士が計測した正確な実測面積 | 登記簿に記載された公簿面積 |
| 測量費用 | 数十万~80万円程度(売主負担) | 原則0円(不要) |
| 期間 | 3ヶ月~半年(隣地立ち会いが必要) | 即時~1ヶ月程度 |
| 精算の有無 | 面積の誤差に応じて代金を調整する | 誤差があっても代金変更なし |
| 主な対象 | 高額な宅地、一般個人への売却 | 山林、原野、訳あり物件買取 |
なぜ古い土地では境界が曖昧なケースが多いのか
明治時代の地租改正時の測量技術が未熟だったことや、相続を繰り返す中で境界杭(コンクリート杭など)が工事や災害で紛失してしまったことが主な原因です。特に昭和40年代以前に分譲された土地では、現況と図面が大きくズレていることが珍しくありません。
【要注意】境界非明示(公簿売買)で起こりやすい3つのトラブル
「測量代が浮くなら公簿売買が良い」と安易に考えるのは危険です。特に一般人同士でこれを行うと、以下のような深刻なトラブルに発展する恐れがあります。
実際の面積が登記簿より狭く、買主と揉める
登記簿上は100坪あっても、実際に測ると90坪しかない、という「縄縮み」のケースです。買主が購入後に気づいた場合、トラブルになりがちです。
購入後の建築やフェンス設置時に隣地と境界紛争になる
買主が新居を建てようとした際、隣人から「そこはウチの敷地です。フェンスを撤去してください」と主張されるケースです。境界が確定していない以上、反論が難しく、工事などがストップしてしまいます。
買主から「契約不適合責任」を問われ、損害賠償請求される
民法改正により、売主は引き渡した物件が契約内容と適合しない場合、「契約不適合責任」を負います。境界非明示であることを十分に説明し、契約書で責任を免責しておかないと、売却後に多額の損害賠償や契約解除を求められるリスクがあります。


測量費(数十万)をかけずに現状有姿で売るなら「専門買取業者」一択
では、リスクを回避しつつ、測量費をかけずに売るにはどうすればよいか。答えは「境界非明示・現状有姿での買取に対応した専門業者」への売却です。
なぜ一般個人への売却(仲介)はハードルが高いのか
一般の買主は、住宅ローンを利用して土地を買います。金融機関は「境界が不明確で担保価値が不安定な土地」への融資を嫌います。つまり、測量をしない限り、一般市場ではそもそも「買える人がいない」状態になりがちです。
専門業者が測量なし・現状有姿で買い取れる理由
一方、専門の買取業者は以下の理由から、測量なしでの即金買取が可能です。
- 現金決済である:銀行融資を使わないため、境界未確定でも決済可能。
- 解決ノウハウがある:購入後に自社負担で測量を行い、隣地交渉をまとめる法務知識と経験がある。
- 商品化の技術:隣地ごと買い取って開発するなど、境界問題をクリアにする戦略を持っている。
自費で測量を入れると赤字になる可能性がある
仮に60万円かけて測量をしたとしても、その分だけ高く売れる保証はありません。特に地方の土地や不人気エリアの場合、測量費が売却価格を上回り「売れば売るほど赤字」になるリスクすらあります。まずは現状のままで査定に出すのが鉄則です。



測量費に限らず諸費用が売却価格を上回ってしまうのはよくあるケースです。専門家に相談するのにも費用が掛かってしまう場合がほとんどなので一度査定に出すのが鉄則です。
境界非明示の土地を買取業者に売却するメリット
専門業者への売却には、金額面以上の「精神的なメリット」も大きいです。
- 高額な測量費用や解体費用がかからない
数十万〜100万円単位の費用をゼロにできます。 - 売却後のトラブル責任(契約不適合責任)が免責される
業者が買主となる場合、プロ対個人の取引となるため、売主の責任を免除する特約を結ぶのが一般的です。売却後にクレームが来る心配がありません。 - 近隣住民との境界確認ハンコが不要で、すぐに現金化できる
「隣の人が行方不明」「仲が悪い」という場合でも、業者であればそのまま買い取ってくれます。
よくある質問(FAQ)
- 隣人が境界確認に応じてくれない場合でも売却できますか?
はい、可能です。これを「筆界未定地」等として扱うことになりますが、一般個人への売却は困難です。隣人との交渉ごと引き受けてくれる専門の買取業者へ相談することをおすすめします。
- 測量費用はだいたい幾らくらいかかりますか?
土地の広さや隣接地の数によりますが、一般的には30万円〜80万円程度が相場です。官民査定(道路との境界確定)が必要な場合は100万円を超えることもあります。
- 契約不適合責任の免責とはどういう意味ですか?
売却後に「土壌汚染が見つかった」「面積が足りない」などの不具合があっても、売主は責任(修繕費や損害賠償)を負わないという特約です。古い土地を売る際、売主を守るための重要な条項です。
境界非明示の土地を高く・安全に売るための業者の選び方
ただし、全ての不動産会社が境界不明の土地を歓迎するわけではありません。大手仲介店では断られることも多いため、以下のポイントで業者を選びましょう。
訳あり物件や権利関係の複雑な土地に強い業者を選ぶ
「訳あり物件買取」「底地・再建築不可」などを謳っている業者は、トラブル処理のプロフェッショナルです。境界非明示の土地も積極的に買い取ってくれます。
現状有姿での買取条件を明確に確認する
査定時に「残置物の撤去は必要か?」「契約不適合責任は免責か?」を必ず確認し、書面(契約書)に残すことが重要です。
【まずは無料査定から】
「AlbaLink」は再建築不可物件、事故物件や共有持分など様々な訳あり物件の買い取り事業を行っています。実績も多数ある上場不動産会社なのでまずは無料査定から始めましょう。
- 特徴: 独自の再生ノウハウで高額買取が可能。
- 費用: 査定は完全無料。仲介手数料も0円。
- 対応: 全国対応、最短3日で現金化。
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まとめ:境界不明の土地は無理に測量せず、まずは専門業者の無料査定へ
境界非明示の土地は、無理に自分のお金で測量を行う必要はありません。むしろ、測量費をかけても売れないリスクを考えると、「現状有姿のまま、公簿売買で買い取ってくれる業者」を探すのが、FPとしても経済的に良い選択肢だと考えます。
- 境界非明示でも売却は可能だが、一般個人への仲介はリスクが高い。
- 「公簿売買」なら測量費0円で売れるが、トラブル防止のため買取業者を選ぶべき。
- 買取なら「契約不適合責任」が免責され、売却後の安心感が違う。
まずは、ご自身の土地が現状のままでいくらになるのか、専門業者の無料査定で確かめてみてください。






